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第1回 入門編

はるか昔、十数年前、長野県松本市。
山猫軒(現シュプラ)という町中の小さなカレー屋のとりこになった人間がいました。何年経ってもその味を忘れることができず、東京に移り住んだ後も、年に数回、取り憑かれたように足を運んでおりました。
そう、カレーを食べるためだけに、松本へ。
そんな彼の想いに巻き込まれた人間が、東京にひとりまたひとりと増え、いつしか皆の忘れられぬ味となりました。

でも松本は遠かった。探しました。でもなかった、似た味さえもなかった。
ないとわかると、想いは強くなるもの。
そしてついに決心。自分たちで作ろう。
シュプラ東京構想発足です。

しかし飲食業はもちろん調理経験者さえもいない。
レトルト?直送?
待て、その前に。まずシュプラに話を通さねば。
そりゃそうです。

ここでひとつ重要なことを付け加えます。
松本シュプラのマスターはとても頑固な人として知られ、それはそれは多くの逸話があるのです。
そのマスターをどう口説く・・・
第一にして最大の関門。

しかし想いは通ずるもの。
我々の想いに共感してくれた人物が現れました。
マスターとはご近所の仲。もちろんシュプラのカレーを愛するひとりです。
救世主の助言はこうでした。
ここはまっすぐ体当たり、修行させてもらいなさい。
・・・・?

で、ひとり会社辞めました。勢いとは恐ろしい。

そして、ついにシュプラの門をたたきました。
「シュプラのカレーを東京でも食べたい。修行させてください。」
直球です。

こうして、女29歳、無謀な修行生活がスタートしたのです。

次回修行編




不定期コラム「ライオンシェア誕生まで」
第1回 入門編
第2回 修行編、その前に・・・
第3回 修行編 part1
第4回 番外編、ガングロ・・その訳は
第5回 修行編 part2
第6回 修行編 Part3 マスターとタンドールと




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